Otakuthon(オタクソン)とは、2006年から毎年8月の週末3日間にかけて、モントリオールで開かれるカナダ最大級の日本アニメ・漫画・ゲーム・ポップカルチャーの祭典。
モントリオールに来て3年目だが、ようやくこのイベントに行ってきた。
毎年夏になると地下鉄に「ザ・アニメ!!!」という感じの独特な広告が張り出されるので、気になってはいたが踏ん切りがつかず、今まで一度も行ったことがなかった。しかし今年はなんと、あの「西川貴教さん」が来てくれると言うではないか!
もしかして「HOT LIMIT」や「HIGH PRESSURE」が生で聞けるかも!?という
淡い期待から、これは是非とも行かねばということで色々と調べて行ってきた。
チケットの購入方法
購入方法としては
1)予約登録時に購入
2)当日窓口で購入
の2パターンがあった。
Otakuthon 2019 - Registration
チケットの種類は以下の5種類
・全3日間チケット
・金曜チケット
・土曜チケット
・日曜チケット
・プレミアムバッジ
1)の場合は、全3日間チケットしか販売されないが
早期購入割引(Early bird)があるチケットがあるので、それを買うとお得に3日間を回れる。ちなみに一番割引率が高いチケットは、大人1人$50
2)の場合は、全3日間チケットで$65。金曜のみは$40、土曜のみは$50、日曜のみは$40となっていた。
プレミアムバッジは、様々な特典が入っている限定パスで$200。
西川さんのサインの優先券も入っていた。
またコンサート系のイベントは別料金なので、チケット購入時に一緒に購入する必要がある。
私の場合、2日間は行こうと思っていたので、1)の方法でチケットを購入した。
1)の場合、購入時に表示されるチケットを印刷したものを、当日受付で「写真付きID(パスポートなど)」と共に見せる必要がある。
※詳細はWebページを参照
開始時刻と場所
受付は8:00から開始で、入場時間は10:00から。
場所は「モントリオール国際会議場(Palais des congrès de Montréal)」という場所。
住所: 1001, Place Jean-Paul-Riopelle Montreal (Quebec) Canada H2Z 1H5
最寄り駅: Place-d'Armes(フランス語読みで、プラス ダーム)
モントリオール国際会議場へは、
地下鉄(オレンジライン)の「Place-d'Armes」の改札を出てから、そのまま直通で行ける。
詳細: General Information - Otakuthon 2019
地下鉄から直通で「モントリオール国際会議場」に入ったら、すぐに会場への入口が見えるが会場に入るには、受付でもらえる専用のカードキー(バッジ)が必要になるので、入口を直進したところにある場所で、受付を済ませてカードキーを受け取りそのカードキーを使用して、会場に入場する。
会場は3フロアあり、見た感じだと以下の感じ。
・2階(コスプレ会場、物販会場、イベント会場、ボードゲーム及びカードゲーム会場)
・3階(ゲーム会場、パネル会場、アニメ上演会場、アニメコンサート会場)
・4階(コスプレカフェなど)
また入口前のブースで、参加者のみに配布される紙袋と、
イベントスケジュールなどが記載されたパンフレットは
必要ならばもらっておいたほうが良いだろう。
スケジュールは、「Guide Book」というアプリをダウンロードし、
アプリ内で「Otakuthon」と検索すれば、より詳細な情報がいつでも確認できるのでオススメ。
※ アプリ内の情報は英語/フランス語のみ
2階の雰囲気
コスプレ会場
日本のコミケに参加したことがなく、そもそもこういったイベントがどんなものか
知らないで行ったのだが、1階のエスカレーターから2階に上がった瞬間、かなりの衝撃を味わった。
個人的感覚だが、2階にいる人たちの4〜5人に1人はコスプレをしており、他の人達も大体がアニメ系のTシャツなどを身に着けていた。
恐らくここがコスプレ会場だったのだと思う。
会場のイメージはこんな感じ。
しばらく2階を見て回ったが、本当に皆さんのアニメ愛というか情熱みたいなものをすごく感じた。
また皆さん、快く撮影も許可していただき、すごい楽しかった。
GANTZ、ハイキュー!!、NARUTO、暗殺教室、リゼロ、ワンパンマン、スプラトゥーン等
沢山の人がコスプレを楽しんでいた。
何枚か撮らせて頂いた中で、自分の一番のお気に入りは「ゴンさん」。
マッチョな中東系の方が、あの髪の毛をうまく再現し、じゃん拳グーのポーズもして頂けた。ありがとう、ゴンさん!
物販会場
ここの会場は、かなり大きな会場で、いろんな方々がお店を出していた。
イラスト、ポスター、バッチ、Tシャツ、漫画、DVD、ガンプラ、フィギュアなどの物販がメインで
その他は協賛企業さんのブースや、日本文化の紹介ブースなどもあった。
ちなみに一部、どう見ても日本人の方っぽい絵のある物販ブースもあった。素晴らしい!
ちなみにこのオタクソンは、お子様やファミリー層も参加できるイベントなので
少し際どい物はあったが、18禁の物販はほとんどなかった。
ただ夜の20:00を超えると、16歳または18歳以上しか参加できないパネルセッションや、
イベントが開催される。しっかり考えられている...
参加する人は写真付きIDか、専用受付でもらえるリストバンドを必要。
「バーレスク・ギーク」とかなんか凄そう...
イベント会場
西川さんのライブはここであった。
HOT LIMITやHIGH PRESSUREは聴けなかったが、生で聴く西川さんの声は最高だった。
モントリオールの人たちも、かなり盛り上がっていて、自分の前のグループの人たちは
どこで覚えたのか、ペンライトでヲタ芸をしていた。
西川さんは、終始ずっと英語で喋って観客を盛り上げていて
すごいかっこよかった。機会があれば、また是非来ていただけると嬉しい。
正直、このライブを見れただけで、このイベントに参加した価値があった。
3階の雰囲気
ゲーム会場
ダンエボで盛り上がっているブース、スマブラで盛り上がっているブース、
何かしらのゲームのトーナメント戦をやっているブース
そしてLoLなどのPCゲームブースなどがあった。
他にも太鼓の達人や、東方シリーズまであった。
ちなみにコントローラーやヘッドホンなどのアクセサリーは要持参
パネル・ワークショップ会場
パネルセッションやワークショップセッションは
かなり充実しており、しかもそれなりにしっかり人が入っていた。
「アズルレーンの歴史」や、「痛バック」についてのパネルセッションなどがあり
こちらのアニメファン達の凄みを感じた。
またガンプラ・ビルダーズ・ワールドカップなるイベントも開かれていて
審査員としてBANDAIから来られたと思われる日本の方が
授賞式でコメントを述べていらした。
ちなみに優勝作はこちら
アニメ上演会場
古いものから、新しいものまで
色んなものを上演していた。
アニメ上映用の大部屋が7部屋ちかくあり、それぞれ
時間別に色んなものを上映するスタイル。
漫画ライブラリー
この場所では、英語とフランス語の漫画が置かれており
読めると同時に、購入もできる場所になっていた。
無印の「人をダメにするソファ的なもの」の上で、小太りの少年が
Hunter×Hunterの6巻を読んでいた。天空闘技場の辺りか...
このままHunter×Hunterの魅力に染まってくれ。
4階の雰囲気
コスプレカフェ
残念ながら、自分が入ったときはコスプレカフェは営業しておらず
小規模なアニメカラオケ大会が始まっていて、コスプレした男性が
「東京喰種 トーキョーグール」の「Unravel」を歌っており、
あの独特な歌声をうまく真似て、歌っていた。
150人ぐらいの人たちが、歌っては拍手、歌っては拍手を
繰り返しており、ゆったりとした空気がその場には流れていた。
また4階からは外のテラスにでることができ、ちょっと休憩したいときは
この場所がオススメ。
まとめ
今回、初参加だったが、すごい良い経験をしたと思う。
こんなに沢山のアニメファンがいるということを、間近で知れたのもすごい嬉しかった。
以前参加したという友人曰く、今年は去年に比べて更にすごくなったのだという。
このイベントが日本、カナダ共に多くの人に周知され、
両国の良き交流の場として、ますます発展してほしいし
いろんな日本のアーティストさんや、レイヤーさんにも是非来て頂きたい。
来年も注目したい。